ことのはカウンセリング&サポートでは、ウェクスラー式知能検査(成人用)の最新版、WAIS-Ⅳを受けることができます。
WAIS-IV(Wechsler Adult Intelligence Scale -Fourth Edition)とは、心理学者ウェクスラーが開発をした、ウェクスラー成人知能検査の第4版(日本版)です。知能検査として約80年の歴史があります。
この検査は、知的能力を評価するツールとして、幼児用、児童用、成人用があり、ことのはカウンセリング&サポートでは、16歳0カ月から90歳11か月までを対象とした、成人用を受けていただけます。
もちろん、医療機関等で実施しているWAIS-Ⅳと同じ検査で、専門機関で多く使われている知能検査の1つです。
WAIS-Ⅳの検査では、全般的な知能を表す全検査IQと、特定の認知領域の知的機能を表す4つの指標である「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリー」「処理速度」の各合成得点を算出します。
この4つの指標については以下です。
・言語理解(言葉を耳で聞いて理解する力、説明する力、長期記憶など)
・知覚推理(絵や記号を見て分析、統合、推理する力。目で見てすばやく理解し判断する力)
・ワーキングメモリー(聞く、一時的に記憶して頭の中で操作する力、注意力、集中力)
・処理速度(目と体の動き、集中力、スピード力)
これらを分析し、自分が同年齢の集団内でどの位置にいるのか(他の人と比較して特徴を見る、個人間差)、また、あなたの検査結果をそれぞれの検査間で比べたり、バランスを見たりしてばらつきがないか、そのばらつきがどのような影響を生活に与えているかを分析します。これにより、得意なこと、苦手なことをみていくのです。
信頼性と妥当性の高い検査ですが、検査の結果は、検査時の体調やコンディション、環境なども影響を受けるため、多少の誤差はあります。そのため、結果の数値には信頼区間も示します。(信頼区間は90%のため、90%の確立で〇~〇の間に入る)
なお、ここで出たIQは、受検者の能力を全て示しているわけではありません。知能を構成するすべてを網羅はしておらず、知能を構成する別の要因もあります。ここで出る検査結果は、自分を理解するための一つの目安となるとお考え下さい。
また、重要なことは、IQが高い、低いでは人生の豊かさは図れません。繰り返しお伝えしますが、この検査を受けて分かったことを家庭や職場、生活に役立てていただけることが大切です。
〔この検査でわかること〕
・知的指数IQが分かります。
・自分の特性を知ることができます。
基本検査10を受けることで、「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリー」「処理速度」の4つの指標の各合成得点がわかります。同年代と比べて、得意なこと、苦手なことは何か。自分自身の中で得意なこと、苦手なことは何か、バランスはどうか、を見ることができます。
〔この検査の結果の活かし方〕
・自分の特性を知り、生活上の困りごとを少しでも改善するためには何をしたら良いのかの工夫を考えることができます。
・自分の特性を知り、家庭や職場など人間関係の関わり方を考えることができます。
「Intelligence Quotient」の略称で、知能水準あるいは発達の程度を測定した検査数値のことです。
『生活年齢(何歳相当の発達か)÷ 暦年齢 × 100』で計算します。
たとえば、生活年齢が40歳だった人が、暦年齢が40歳だと、IQ100というわけです。
全検査IQと各指標の得点は、標準得点で示します。標準得点は、学校の試験など100点満点でおこなうテストとは得点の表し方が異なり、同じ年齢集団の平均が100となるように値が調整されており、平均より高い場合は、100より高い数字、低い場合は100より低い数字となります。平均域は、おおむね90-100となります。
境界知能と言われるのは、おおむねIQ70-85の層にある人とされますが、「境界知能」「グレーゾーン」などは診断名ではありません。知的障がいが認められると言われるのは、通常はIQ70未満ですが、IQだけではなく、生活上の支障の有無やその他を総合的に判断されるというのが世界的な考え方です。
また、MENSA入会に関しては、130以上と言われていますが(入会にはMENSA機関が判定するため、必ず入会できるわけではありません。概ねの数字と捉えて下さい)、130以上の人は、全体の2.5%となります。
なお、ここで出たIQは、受検者の能力を全て示しているわけではありません。知能を構成するすべてを網羅はしておらず、知能を構成する別の要因もあります。ここで出る検査結果は、自分を理解するための一つの目安となるとお考え下さい。